相良 結衣
本作の中心にいる人物
少し遅れて考え、すぐには答えを出さない。人の言葉や気配を丁寧に受け取りすぎるところがあり、そのぶん保留も多い。多くの物語で軸になり、受け取る側として始まり、やがて自分が何を残すのかを考える側へ移っていく。
- ずれる字幕
- 昨日のわたしからの手紙
- 影の引き継ぎノート
- 保留坂
- 返事だけが翌日に届く町
- 未来貸出カウンター
このページは、短編群を横断して現れる人物たちの輪郭を先にたどるための一覧です。
本作の中心にいる人物
少し遅れて考え、すぐには答えを出さない。人の言葉や気配を丁寧に受け取りすぎるところがあり、そのぶん保留も多い。多くの物語で軸になり、受け取る側として始まり、やがて自分が何を残すのかを考える側へ移っていく。
相良のいちばん近くにいる存在
言葉も行動も少し早く、空気が止まりそうになると先に壊して呼吸を戻す。人のことは先にわかるのに、自分のことになると急に雑になる。相良にとって親友であり、物語全体の呼吸を変える人物。
少し遠回りな言葉を使う人物
その場ですぐには届かないが、あとから静かに効いてくる話し方をする。相良との関係は、友情とも恋とも言い切れないまま、少しずつ深まっていく。決めきらないまま、でも雑にしない関係の象徴のような存在。
転校生として現れた、少し静かな存在
「たぶん」という留保を置きながら、人や場をよく見ている。平熱ノートや、まだ呼ばれていない名前で、学校の「ふつう」との距離を測られる側として登場し、やがて相良たちの関係を静かに見抜く側にもなっていく。確定しすぎない言葉を使いながら、他人に余白を渡す人。
文学部の先輩
きれいで目立つが、その目立ち方をできるだけ薄く着ようとしてきた人。本を開く前に親指で表紙を二回なでる癖を持ち、その身体の言い方が相良へ残っていく。「影の引き継ぎノート」では相良から見た先輩として、「続・影の引き継ぎノート」では主人公として描かれる。“なれなかった関係”が、影として残ることを体現する人物。
担任教師
生徒の提出されたものだけでなく、出されなかったもの、言われなかったことにも気づく人。「未提出箱」を中心に、送り出す側の大人として描かれる。完成した生徒ではなく、未完成のまま揺れている若者たちを見守る役割を持つ。教師としての厳しさよりも、「待つ人」としての姿が強い。
保健室の先生
直接前景に出ることは多くないが、学校の中で少し別の速度が流れる場所を担う存在。生徒たちが、教室では言いづらい揺れを持ち込める余地として機能する。小鳥遊先生とは違う角度から、生徒たちを支える大人。
商店街の青いひさしの店にいる人物
少しやる気のないようで本質を外さない女性。町によっては訂正屋であり、町によっては聞き返し窓口の店番でもある。縁町が単数ではなく複数形であることを体現する人物のひとり。人の言い間違い、聞き損ね、言いそびれたことのそばにいる。